2005年03月01日

空から贈り物

時代:現代
場所:日本
登場人物:
Vespa・・・・・蜂乃(ふの)。ある高校の2年生。部活は空手部。性格は明るく情に厚い。気合と根性は誰にも負けないとよく言う。高いところが好き。美佐子との出会いの時に、どんなところから落下しても足から着地出来るという変わった能力が身につく。美佐子の下に使えることを目標によく美佐子のところへ遊びに行く。学校ではひょんなことからレッドと呼ぶ人もいる。(ぇ
蜂乃の日記http://www.h7.dion.ne.jp/~flcl/vespa180ss.htm

MISAcrowford・・・・・美佐子。家系は代々魔法使い。夜に街中でよく実験をしている。蜂乃には「お姉様」と呼ばれ慕われる。雰囲気はお嬢様っぽいが、言うことは意外と庶民染みている。しかし行動に関しては容赦がない。その魔法力が原因で何者かに狙われている。

crowford・・・・・忍者。美佐子の御付。倉庫番から御付へ這い上がった。忍者らしい能力は身につけているが、実はその格好をしているだけという話もある。一番の特技は壁はりつき。実際美佐子に使えることを望む蜂乃に身体能力などにおいて負けているため、蜂乃にはかなりのライバル心を抱いている。

RENAcrowford・・・・・れな。美佐子の妹。魔法使いの家系に生まれたが、後を継がずに料理の道に走った。他の家族とは連絡を絶っているが、美佐子とだけは交流がある。出前専門の料理屋を開いている。その腕は確かである。

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<a name=「これやばくないですか・・?」
「やばいわね・・・でもとりあえず回復するわよ・・」
ある公園の見晴台の下。生い茂っている木々の中。
一人の少女が力なく地面に突っ伏している。
それを立って見ている人影が2つ。
突っ伏している少女-----蜂乃は、薄れゆく意識の中で男と女の声を聞いた。
体を強く打っているみたいだ。
全身が痛い。
そしてその声を聞いた直後、これまでの記憶がフラッシュしはじめた。
あーそうそう、子供の時あんなところから落ちて頭打ったなぁ・・。
小学校のとき・・・・
中学校のとき・・・
高校入って・・・・
昨日・・・・
いろいろあったなぁ・・・。あの時は今みたいに体おもいっきり打って、死ぬ思いだったよねぇ・・・
え・・・死ぬ!?これって走馬灯ってやつ!?
ひょっとしてあたしこのまま死ぬのかな・・・
そこまでが一瞬の出来事だった。
そしてその刹那、目の前が眩しくなる。

蜂乃は部活を終えると、いつものように街の真ん中にある見晴台公園までダッシュした。
部活でくたくたのはずだが、蜂乃はまっすぐ家に帰らずほぼ毎日この公園に寄る。
たどり着いても、その公園の一番高い見晴台まで階段をまた走る。
やっとこの街で一番天に近いところへ足を踏み入れると、人が落ちないように設けられた手すりに両手をかけその街の夜景を見渡した。
「今日もお疲れっ!」
そう夜景たちに向けると、次に空を見渡した。
蜂乃は常に空に憧れている。
一度でいいから空を舞ってみたい。
現実的にありえないとわかっていても、そう思う心がいつもここ足を運ばせるのだ。
少しの間そこで空に触れ、満足するとゆっくりと帰途につく。
しかし今日はまっすぐ家には向かわなかった。
「空」以外に蜂乃の足を止めるものが今日はそこにあった。
人の「声」だった。
聞き取れるものとなにを言ってるかわからないものがある。
蜂乃は息を飲み、体を前かがみにしつつ声の方へ向かう。
声の主は、いや主達は、見晴台の下---それでもその公園の高いところには違いない---にあった。
そこは見晴台に向かう途中の道ではあるが少し幅を広くとってある。
2人いるようだ。
男女だということは声でわかる。
2人は公園の山の方に立っているようで、蜂乃は崖側のガードレールに背をつけるようにして回り込んだ。
と、一瞬静かになった。
ばれた!?とおもったのもつかの間、いままでで一番はっきりとした声が蜂乃に向かって飛んできた。
「ストーンウォール!」
「ぎゃああ」
女の方の声だと認識した瞬間、蜂乃は宙に投げ出された。

体の痛みが薄れていく。
目の前がまぶしくなり、意識が飛ぶのかと思いきや逆にはっきりとしていくのを感じる。
「大丈夫ですかね」
男の声だ。
「あたりまえよ。私の回復魔法ですからね」
魔法?意識の片隅で疑問に思う。
「ん・・・」
蜂乃は声を出し指から体を動かした。
一旦こぶしをつくり体が思い通りに動くのを確認すると、目を開いた。
足が見える。
ずさっと蜂乃は即座に体を起こしその足から距離をとった。
そして木を背に、足から上へ視点を移して行く。
「大丈夫?」
女が声をかけてきた。
「え・・あ、はいっ」
さっきまでの全身の痛みの感触は覚えていたが、驚きのためかいまはそうとしか答えられない。
実際痛みはもうないが。
続いて男が口を開く。
「申し訳ありません。美佐子様がこんなところで実験をするから一般市民をまきk」
とそこまでいったところで美佐子と呼ばれた女性の拳が男の頭をたたいた。
「あなた崖から足を踏みはずしちゃったみないなのよ。そこを私がこう助けたのよー」
さっきの男のセリフと、途中で聞こえる「え」と言う声は無視して美佐子は言い切った。
蜂乃は足を踏み外した記憶はなかったが、
「あ、ありがとうございます!で、でもどうやってですか?あたし結構・・死にそうだったと思うんですけど・・・」
疑問を投げかけると美佐子の顔が一瞬止まった。暗闇ではっきりとは見えなかったが、そう感じた。
「そ、それは・・・」
「美佐子様・・」
うろたえる2人。
「ええい、こうなったら・・ストーンウォール!」
「へ?」
聞き覚えのある言葉を美佐子が唱えると、再び蜂乃は宙を舞った。
・・・・・
また地面に体を伏せている。
「美佐子様なにを・・・」
「わかってもらうには体験してもらうのが一番なのよ♪」
残酷な行動とは裏腹に声は弾んでいる。
「うう・・・」
蜂乃は地面に顔をつけたままうめいた。
しかしなぜか今回は痛みはない。
すぐに体を起こせた。
美佐子が手を前に突き出し何かをつぶやくと、また目の前が明るくなる。
・・・・・
「とまあこんな風にしてあなたは助かったのよ」
「は、はい・・・」
体験が一番という言葉が真実味を帯びない。
「・・・つまり美佐子様は魔法使いの末裔なのです。今日はここで、まあよくこの公園では魔法の実験をしているのですが、巻き込んでしまって申し訳ない」
「だから巻き込んでないっての!私は助けただけですよ^^」
「は、はい・・」
蜂乃は大体のいきさつをつかんだ。
「で、生き返らせるついでにあなたにちょっとした魔法をかけたんだけど、試してもらっていいかしら?」
「でもあれはオリジナル魔法で成功の確証が・・・」
男は美佐子になにかつぶやいているが、
「あたしにですか?!・・でも魔法ってどうやるのか・・・」
急なフリに蜂乃はうろたえるしかできない。
「大丈夫、ただ高いところから飛んでくれればいいのよ。空を浮けるようになる魔法をかけたのよ」
「空を浮ける」という言葉に過剰に反応せざるを得ない。
「そそそ、空!?浮ける!??」
蜂乃は美佐子に詰め寄る。
「ええ、ふわーっとね」
長年の夢が叶うという現実を目の当たりにし、蜂乃ははしゃぎだした。
「飛びます!どこへでも飛んでみせます!」
「いい気合だわ、行くわよー」
「はい!お姉様ー!」
「大丈夫でしょうか・・・」
1人だけ乗り気でない男をおいて、2人は公園の高い方へと向かっていった。

再び見晴台に立つ蜂乃。
1日に2度来ることはなかったが、今回は理由が理由だ。
夢を叶えるために戻ってきたのだ。
「ではいきます・・!」
胸の前で拳を作り、蜂乃は見晴台の手すりを越えた。
「頑張って、蜂乃ちゃん!」
「はい!」
「・・・」
蜂乃は一度深呼吸をし、足場のない崖の向こうへ飛び立った。
が、いつもとかわらない軌道。
夜景を足元に眺めることを考えていた蜂乃は、自由落下した。
どしゃ。
人間ははずまないことを証明する音をあげる蜂乃。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
見晴台にいる2人の動きが止まる。
「これやばくないですか・・?」
「・・・・やばいわね・・・」
また同じフレーズ。
「拙者が見てきます。」
そういうと男は崖を走り出した。
慣れているのか転げ落ちる様子はない。
「私も回復にいくわ!介抱しておくのよ!;」
さすがに美佐子は崖を走れないようだ。
焦った様子で手すりから身を乗り出し男へ叫んだ。
そのとき、
「お姉様ーー!」
蜂乃が見晴台への階段を手を振りながら掛けあがってくる。
「え?」
美佐子と男はそちらへ目を向ける。
そして2人ともバランスを崩した。
「わあああああああああ」
「きゃあああああああ」
転げ落ちる2人。
「あれ?」
顔や体は汚れているが、どうやら無傷で戻ってきた蜂乃が1人残された。
下方でどさどさっっと音がする。
「いたたた・・・」
「お、おもい・・・」
見晴台の真下の道で2人は重なって倒れている。
「な、なんで無事??」
「な、なぜでしょう・・・おもい・・」
体を起こしつつ疑問に思う美佐子とその下で動けない男の横に蜂乃が現れる。
どしゃ。っとまた音を立てる蜂乃。
「あいたー・・また着地失敗だぁ」
「・・・」
「・・・」
事情が飲み込めない2人に蜂乃は続ける。
「お姉様!あたし空は浮けないけど、高いところから落ちても平気になったみたいです!」
「そ、そうなの?」
唖然とする美佐子に蜂乃は抱きついた。
「飛べなくてもすごいうれしいですー♪」
「あ、あはははぁ・・・よかったよかった・・・(さっきの魔法・・・失敗したみたいね・・・)」
「ぐ・・お、おもい」
夜の高台。
自分の夢に近づいた少女と自作魔法の失敗魔法使い。
2人はそんな出会い方をした。
posted by Vespa at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 設定作り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こここ、こんにちや〜

狽わ

何か知らない間に知らない自分の設定がなされているので美佐子さんはビックリですよ

このお話は続いていくのかしら…??
楽しみですわ〜

(もう1人crowfordがいるのは黙っておこう…)
Posted by MISA at 2005年07月07日 16:50
いらっしゃいませお姉様ー♪
お姉様とのやり取りの中でなんとなく思いついた設定ですー。
とりあえずプロローグはしあげます!

なんとなく聞き捨てならないような胸騒ぎがする・・
Posted by Vespa180SS at 2005年07月07日 21:43
ぷろろーぐ完成お疲れさま〜

ないすコメディーで美佐子さんも楽しく読ませていただきましたよー

ふふふ

美佐子さんはやっぱりドジですか。
こうなったらパフォ技のI.T.Eを覚えるしか…
Posted by MISA at 2005年07月22日 01:53
なんとか頑張りましたー。
描写を忘れがちなんです・・

次は七夕の話を書こうとおもってますー
お姉様はI.T.Eを覚えなくても十分どj・・・大丈夫ですー♪
Posted by Vespa180SS at 2005年07月22日 20:47
べっちゃん〜
こんにちはぁ(*^^*)

リンク貼らせてもらいましたよ♪

てかね、
うん、
長いね、プロフ(笑)w
Posted by りあら at 2008年09月23日 01:01
おっけー
こっちも貼ったよ◎

あれはショートストーリー用のプロフねw
Posted by Vespa at 2008年09月27日 22:46
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